同色全塗装でセリカの入庫です。今回はドア裏や開口部などの内側も塗装するメニューです。







お車の状態ですが、まずは塗膜全体にツヤがほぼ無くカサカサです。
これは古い国産車の白では仕方ない部分でもあります。トヨタに限らず国産車のソリッド(単色)の白は新車時からクリアが塗られていません。もしかしたら私が知らないだけで現行の車種はソリッドの白もクリア仕上げに変わってきているのかもしれませんが、私はまだ見たことがありません。少なくともこの時代のソリッド白はクリアが塗られていませんでした。白以外も一部のソリッドカラーではクリアが塗られていない事があります。
クリアという透明の膜に守られている他のメタリックカラーやパールに比べてソリッド白は色がむき出しの状態なので耐久性が劣ります。その結果こまめに手入れをしないとツヤが引いてしまうのも早く、さらに劣化すると触れた手に白く色が付くようなチョーキング現象が起こります。古くなったガードレールなどと同じ状態です。こちらのお車がまさにそうです。




他にお客様の希望作業として左右フロントフェンダーのツメに開いている穴のスムージング。過去にエアロ取り付けのために開けられた穴だと思われます。



トランクにも余分な穴が3つ開いているのでこちらもスムージング希望。現在付いているものと違うウイングが過去に付いていた時の名残りですね。


左右ヘッドランプ外周のゴム浮き。








他にも全体的に劣化やダメージがあるといった感じです。錆びて大穴が開いていたり大きな損傷がある訳ではないですが、やはり車体にツヤが全くないので余計にヤレて見えてしまいます。ツヤツヤに甦らせます!



まずは溶接が必要な作業である穴埋めを終わらせてしまいます。
直径10mm以上の穴が開けられていて溶接のみで埋めるにはやや大きすぎます。埋めれなくはないですが歪がより大きくなってしまうので穴に合わせた鉄板を切り出して、その周りを溶接していきます。



トランクの穴埋めはOKです!歪も少なく済んだので少量のパテで大丈夫だと思います。


続いて左右フェンダーの穴。こちらは2~3mmの小さな穴だったので半自動溶接のみで埋めて問題なしです。


左フェンダーのアーチ部にあった亀裂。うっすら錆びて茶色くなっていて怪しかったのですが、削ってみるとやはり過去に修理されていました。


中心部分の古いパテを削り落としていたらズボッと穴が開きました!
裏側を見てみると溶接した形跡や半自動のワイヤー残りがありました。つまり過去に修理された際、溶接で埋めようと試みたもののうまく埋められなかったのか穴はそのままの状態でパテで埋めて修理されたということです。
亀裂や穴をパテだけで埋めて修理すると修理直後は綺麗でも走行の振動などで割れて絶対に後から浮き出てきます。実際にこちらのお車がそうだったようにです。
溶接した形跡はあったので最初から手抜きしようとした訳ではなく、根本修理をしようと頑張った意図は感じるので惜しいですね~。もう少し頑張っていればこうはなっていなかったかもしれません。


今回は溶接で穴と裂けた鉄板を繋いだのでまた亀裂が浮き出てくることはありません。


クォーターの鈑金



地道に下地作業を進めます!






下処理が終わったらボディ、パーツと順次塗装していきます。

塗装完了です!

最後にミラーやドアハンドルなど残りの小パーツを塗装したら塗装工程は完了です。


組みと磨きを進めます。


キリのいい所でガラス屋さんにフロント、リア、クォーターのガラスを付けてもらったら残りの組みを終わらせて
完成です!







































カサカサに劣化していたセリカですが表も裏もツヤツヤに甦りました。


入庫時と比べると光沢の違いが一目瞭然です!
前述したように新車時はクリアが塗られていませんがクリア仕上げの2K塗料で塗装してあるので耐久性も大幅に向上しています。回数も4回重ねてあります。
国産車のソリッド白に乗られている方、とくに紫外線に長時間さらされる青空駐車の方は他色よりお手入れに気を使わないとツヤが失われやすいのでお気をつけ下さい。UVカット効果の高いコーティングやプロテクションを施工したり、こまめな洗車をするだけでも塗膜の寿命を長くすることができますよ!

