小牧より入庫の現行RAV4です。
リア素地パーツのシボ消しとスキッドプレートを含め、お客様指定の色に塗装といったご依頼です。

無塗装の樹脂パーツ表面はザラザラな仕上げになっていることが多いですが、こちらをツルツルな塗装仕上げにしていきます!

SUVはとくに無塗装の樹脂パーツが使われている箇所が多い傾向がありますね。
車が新しいうちはいいですが、経年とともにツヤが引いて白ボケしてしまうんですよね~。

シボを消す方法は大きく分けて2つ。
表面のシボはそのままにサフェーサーを厚塗りしてシボを埋めるか、シボを削り落とした後サフェーサーを塗り平滑にするかの2つですね。

サフ厚塗りで埋めるメリットは作業時間が早く、ラインや面が崩れにくいです。デメリットやリスクは、サフの膜厚がかなり厚くなるのでサフをしっかり乾燥させてから塗装しないと、後々吸い込みによってツヤが引いてしまったり、場合によってはシボがうっすら浮き出るかもしれません。

シボを削り落とすメリットは、削り落とすので確実にツルツルになります。後からシボが浮き出てくることもありません。サフをそこまで厚塗りしなくていいので吸い込みなどのリスクも低いです。
ですが削る時に気をつけないと面が凸凹になったりラインが崩れてしまいます。

今回は仕上がりを重視して後者の方法で作業していきます。
当て板などを使い、面が凸凹にならないように且つラインが崩れないように気をつけながら表面を研磨していきます。

右はシボが完全に落ちていますが左はまだうっすら残っています。全面が右のようになるまでひたすら削っていきます!
あまり粗いペーパーだとよく削れますが表面が毛羽立ってしまいます。かといって細かすぎるとぜんぜん削れないので、その中間くらいの番手で削っていきます。

こういった細かい箇所はエアツールも当て板も入らないので手でがんばります!

全面のシボを落としたらサフェーサーを塗装して下地を作ります。
サフェーサー塗装前には念のためガスプライマーを吹き付けて密着を高めます。パーツのツメが噛みこむ箇所などは組む時に擦れるので念には念をです。
今後もし脱着した時にペリペリ剥がれたら嫌ですからね!

サフェーサーを水研ぎして表面を滑らかに出来たら塗装です。

例によってこの後の写真を撮り忘れてました。すみません!
という訳で完成です!
色はお客様指定のアティチュードブラックマイカ。
パッと見は真っ黒ですがブルーパールなどが入っているので日が当たると青くキラキラ光ります。

before

after

多少大変でしたがより確実な方法で作業しましたので、この先も綺麗な状態がキープ出来ると思っています。
でも実はシボ消しの作業よりもリアスパッツの両面テープ剥がしの方が大変でした 笑