スバルWRXの入庫です。
かなり凹んでしまっていますが上にプレスラインがあったおかげで歪みは上方向にはあまり広がらずに済んでいます。
とはいえ前方向には衝撃がモロに伝わりアーチ付近まで歪んでいます。
今回は鈑金で修理していきます。
鈑金後パテで細かく整えたところです。YKBでは出来る限り鈑金で鉄板の形を復元してからパテ処理に移るようにしています。
鈑金での修正がそこそこで大きな凹みが残っていても、極端に言えば鈑金をしなくてもパテを厚盛りすれば最終的な形は鈑金を頑張ったあとのパテの形と変わりません。
ですが、過去の記事でも何度か書いているようにパテの厚盛りは様々なリスクがありベストではないと考えています。
今回のお車もなかなかの凹みでしたが鈑金担当者がかなり綺麗に鉄板を復元してくれたので、パテの厚盛りを極力抑えることができました。
下地塗料のサフェーサーを入れ終わりました。
この部分はバンパーがピッタリと付く部分なので新品のバンパーを仮合わせしてチリが合っているか確認してからサフェーサーを入れています。
仮合わせを1度もせず感覚だけでパテを研いで仕上げると、塗装後バンパーを付けたら所々すき間が空いてしまったり、クォーターとバンパーに不自然な段差が出来てしまったりします。
そうならない為に前もって確認しておきます。今なら修正できますからね!
塗装後にやり直すとなるとそれまでの下処理の時間が無駄になり、納期も延びてしまいます🙅
塗装後に磨いて仕上げていきます。
当初はクォーター内でボカすつもりでしたが、3コートパールなので安全策をとってリアドアまで塗装しました。
完成です!
バンパーが塗装済みの新品かつ、クォーターとピッタリ付くので調色にも時間をかけました。
おかげで反対側と同じような色味で仕上げられたと思います。バンパーはどんな車もボディとは微妙に色味が違います。新車時からバンパーはボディと色が違うんです。
色が違うのは製造上そういうものなので仕方ないですが、違い具合が左右で異なると不自然です。例えば右側はバンパーの方が黒っぽいのに左側はクォーターの方が黒っぽいとなるとちぐはぐでカッコ悪いですからね~。
言うのは簡単ですがこれが難しいんです😓
ボディと色を合わせつつ塗装していない右側のクォーターとバンパーの色の違いと同じになるように頑張って調色しました。いい感じだと思います!
不自然な歪みもなく、バンパーとのチリもいい感じです♪
時間はかかりましたがその甲斐があったと思います!